こんにちは。おすすめの旅をご紹介する週末旅日記です。
今回は九州佐賀編の第4弾。島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉と並び日本三大美肌の湯とされている嬉野温泉をご紹介します。トロトロしたぬめりのあるお湯はナトリウムを多く含む重曹泉。皮脂や分泌物を乳化して洗い流して、湯上りはつるつるの肌に。まさに化粧水のような温泉です。ぜひ日帰りではなく1泊して温泉を堪能することをおすすめします。
<嬉野温泉とは?>
嬉野(うれしの)温泉の歴史は古く、肥前国風土記(713年)に「東の辺に湯の泉ありて能く人の病を癒す」と記されています。江戸時代には長崎街道の宿場町として栄え、文政9(1826)年にはシーボルトも訪れたそうです。風情と歴史を感じさせる温泉街です。外国人観光客の数は多くはなく、かつての温泉街の雰囲気が町中には残っている。温泉は源泉温度85~90度、泉質はナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉で、リューマチや神経痛、皮膚病、飲むと胃腸病に効くと言われています。
<大正ロマン風のゴシック建築物「シーボルトの湯」>
立ち寄り湯として有名なのは「シーボルトの湯」。大正ロマン風のゴシック建築物でオレンジ色の屋根が特徴です。以前は「古湯温泉」として営業していましたが、老朽化のために1996年に営業を終了。2010年に「シーボルトの湯」として復活してかつての歴史を今に伝えています。営業時間は午前6時~午後10時。料金は大人420円です。駐車場が近くにあり「シーボルトの湯」を利用した人は90分まで無料で利用できます。「シーボルトの湯」には足湯もあり、こちらは24時間無料で嬉野温泉の美肌の湯を堪能することができます。「シーボルトの湯」以外にも「湯宿広場」という足湯があり、こちらは地元の方の憩いの場としても活用されている様子。こちらには足蒸しがあるのが特徴です。
<名物「温泉湯豆腐」「温泉茶まご」>
嬉野温泉の名物といえば「温泉湯豆腐」。温泉水を使って作られた湯豆腐はとろける食感がたまりません。弱アルカリ性の温泉水が豆腐をとろけさせる効果があるようです。また嬉野茶を使った「温泉茶まご」もぜひ味わってみて欲しい一品。嬉野は九州有数のお茶どころ。そのお茶を使ってうっすらとお茶の色に着色された卵には、ほんのりお茶の香りが移っていて、なんともいえない美味。嬉野ではお茶は個人で栽培している人もいるそうです。
<おすすめの宿は「うれしの元湯」>
100年以上の歴史を持つ自家源泉をぜいたくに使用している温泉宿です。源泉は90度近くありますが、ちょうどいい温度に調整されていていつまでも入っていられる感じ。お湯が注がれる場所が特におすすめ。トロトロとしたお湯の感触をより強く楽しむことができます。PHは7.1。女性重視の温泉宿が多い中で、珍しく男性専用の露天風呂「名工の湯」が大浴場とは別に設けられています。また、この宿には日帰り温泉「百年の湯」が併設されています。「うれしの元湯」宿泊者は無料で利用することができます。「百年の湯」の特徴は大浴場だけでなく、嬉野名物を味わうことができるお食事処や休憩所が充実しているところ。今回は利用しませんでしたが、宿のお風呂と「はしご風呂」してもいいかもしれません。
<夕食は佐賀牛。朝食は茶粥>
食事もおすすめです。半個室の食事会場を選ぶことができ、プライベートな空間で気兼ねなく食事を楽しむことができます。夕食はさまざまな懐石料理の中から選ぶことができますが、やはり佐賀に来たからには佐賀牛を楽しむことができる「MOTOYU懐石」をおすすめします。「MOTOYU懐石」は季節ごとに厳選された数々のメニューに加えて、佐賀牛の焼しゃぶを堪能することができる懐石コース。佐賀牛は口に入れた瞬間にとろけます。ぜひ味わって欲しい一品。いつまでも口の中に余韻が残ります。朝食は和定食です。おすすめは嬉野茶を使った茶粥。お茶の香りも楽しむことができるお粥は新鮮です。また、嬉野名物の温泉湯豆腐もメニューに出てきて朝からついつい食べ過ぎてしまいます。
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