こんにちは。
おすすめの旅をご紹介する週末旅日記です。
関東おすすめ温泉シリーズの第2回。群馬県利根郡みなかみ町にある法師温泉と群馬県吾妻郡中之条町にある四万温泉をご紹介します。
法師温泉は三国峠に近い標高800メートルの高所にある一軒宿の温泉。日本秘湯を守る会の会員で国登録有形文化財の宿「長寿館」がその一軒宿です。浴槽に敷き詰められた玉石の間から源泉が湧き出ている自然湧出の温泉として全国的に有名な温泉です。
四万温泉は歴史ある温泉。西暦700年代から湯治場として愛され、国民保養温泉地「第一号」に指定されています。「四万(よんまん)の病を癒す霊泉」であるという伝説に由来して四万温泉と名付けられた効能高い温泉として知られています。
<法師温泉へのアクセス>
【車の場合】
関越自動車道・月夜野IC⇒猿ヶ京⇒法師温泉
渋滞なくスムーズに走ることができれば、月夜野ICからの所要時間はおよそ30分程度です。
【公共交通機関の場合】
JR「上毛高原駅」⇒(路線バス・関越交通バス)⇒猿ヶ京⇒(路線バス・町営バス)⇒法師温泉
猿ヶ京と法師温泉を結ぶ町営バスは午前2便、午後2便しかありません。法師温泉長寿館のホームページには上越新幹線からの乗り換えも含めた時刻表がアップされているので参考にしてください。
(法師温泉長寿館ホームページ)http://www.hoshi-onsen.com/access.html
<法師温泉の特徴 ~湧き出る新鮮な源泉を堪能 >
法師温泉の一軒宿「長寿館」には、「法師乃湯」「玉城乃湯」「長寿乃湯」の3つのお風呂があります。おすすめは「法師乃湯」。「法師乃湯」は混浴風呂で、浴槽に敷き詰められた玉石の間から源泉が湧き出ています。空気に触れることがないので成分を失っていません。まさに源泉掛け流しの究極の姿と言ってもいいかもしれません。泉質は無色透明のカルシウム、ナトリウム硫酸塩泉。体にしっとりとまとわりつくなめらかなお湯です。
「長寿館」のホームページには源泉の温度は43度と記載されていますが、いつまでも入っていられる感じです。実際に湯治目的の方は本やミネラルウォーターを持ち込み、かなり長時間お湯を満喫しています。また、建物の趣にも注目です。「法師乃湯」は鹿鳴館様式の建物で、浴槽は建築されてから1世紀以上経っている歴史的建造物。お湯だけでなく歴史も感じられる贅沢なひと時を過ごすことができます。「法師乃湯」の他に、男女時間交代制で内湯と露天風呂がある「玉城乃湯」や女性専用の「長寿乃湯」もあります。いずれのお風呂も風情があり時間を忘れて極上のお湯を堪能することができます。
日帰り入浴も受付しています。受付時間は10:30~13:30(利用は14:00まで)。料金は1,000円です。水曜日は定休日になります。ただし、混雑状況により時間内でも受付を終了する場合があるので、午前中の利用をおすすめします。食事もおすすめです。日帰り入浴でも事前予約をすれば昼食をセットにすることができます。地元群馬県産の食材をふんだんに使った法師御前、おそば、山菜ご飯セットの3つのセットが用意されています。いずれのセットも事前予約が必要なので注意してください。
<四万温泉へのアクセス>
【車の場合】
関越自動車道・渋川伊香保IC⇒四万温泉
渋滞なくスムーズに走ることができれば、渋川伊香保ICからの所要時間はおよそ25分程度です。
【公共交通機関の場合】
①東京からの直行高速バス
東京駅八重洲通りから四万温泉に直行する高速バスが運行されています。通年運航便が1便(9:00発→12:30着)、さらに11月~5月は伊香保温泉を経由する1便、12月~5月は四万温泉に直行する1便が追加で運航されます。乗り換えなく四万温泉に向かうことができるので便利です。
(関越交通)https://kan-etsu.net/publics/index/18/
②在来線ルート
JR「中之条」駅⇒(路線バス・関越交通バス)⇒四万温泉
およそ1時間に1本の間隔でバスが運行されています。所要時間はおよそ40分です。
<四万温泉の特徴~歴史的建造物で温泉三昧 >
四万温泉には数多くの名旅館がありますが、その中でも代表的な旅館が「積善館」です。四万温泉を満喫するならこの積善館がおすすめです。創業元禄七年の歴史ある旅館で、本館は現存する日本最古の木造湯宿建築として群馬県の指定文化財にも登録されている歴史的価値の高い建築物です。
積善館にはいくつかお風呂がありますが、断然おすすめは「元禄の湯」です。昭和5年に建てられた元禄の湯はアーチ状の大きな窓が特徴的なホール風の空間。大正ロマンの雰囲気を味わうことができます。扉を開けると脱衣場がありますが風呂場との境目はなく、さらに脱衣場は風呂場よりも高い位置にあるので風呂場を見下ろす感じで、一歩中に入ると一気に大正時代にタイムスリップした気分になります。
また、浴槽は1つではなくタイル張りの床に5つの石造りの浴槽が並ぶ特徴的な造りです。歴史的建造物で温泉を楽しむことができる贅沢な空間です。もちろん泉質は国民保養温泉地の第一号に指定されていることもありお墨付き。癖のないお湯はいつまでも入っていられるやさしいお湯です。「草津の上がり湯」とも呼ばれ、草津温泉の酸性泉で刺激を受けた肌をやさしくケアして、しっとりつやつやな肌にする美肌の湯としても有名です。