2019
30
Dec

のんびり・ゆっくり気ままに過ごす絶景で非日常を味わう

【佐賀】日本にいながらヨーロッパ・ドイツの雰囲気を楽しめる「有田ポーセリンパーク」

こんにちは。おすすめの旅をご紹介する週末旅日記です。

今回は九州佐賀編の第5弾。今回は陶器をテーマにした公園「有田ポーセリンパーク」と、陶磁器の産地の一つである伊万里の「大川内山」をご紹介します。 佐賀は古くから唐津焼、有田焼、伊万里焼をはじめとした陶磁器の産地として有名です。その歴史は豊臣秀吉の朝鮮出兵の時代に遡り、多くの朝鮮陶工が連れて来られたことで朝鮮の技術の導入が進み、広まったと言われています。

<佐賀の山中に現れるドイツの宮殿「有田ポーセリンパーク」>

ツヴィンガー宮殿と庭園
ツヴィンガー宮殿と庭園

有田ポーセリンパークは1993年に、明治8年創業の有田焼の名窯香蘭社と地元企業が出資してできた公園です。ドイツ・マイセンにあるツヴィンガー宮殿を模した宮殿を中心とした公園で、陶芸の町有田の魅力を発信する目的で造られました。ちなみに、ポーセリンとは英語で「陶器」を指す言葉で、文字どおり「有田の陶器の公園」です。シンボルであるツヴィンガー宮殿を中心に、有田焼の体験工房や登り窯、展示館、お土産物売り場、飲食店などがある「酒と陶器」のテーマパーク。過去には入場料を取っていた時期もあったようですが、現在は無料で楽しむことができるスポットです。

<ツヴィンガー宮殿はコスプレ撮影のスポット>

中世ヨーロッパの世界に迷い込んだみたい
中世ヨーロッパの世界に迷い込んだみたい

有田ポーセリンパークのメインはなんといっても「ツヴィンガー宮殿」。駐車場から少し歩いたところに突如として現れるツヴィンガー宮殿には、「なぜ、佐賀の山中にこんなものが?」と違和感を感じざるを得ません。なんとなくバブル時代の雰囲気も感じます。正直、ところどころに建物の痛みが垣間見えますが、遠くから撮影すれば気になりません。佐賀にいながらドイツに旅行に来たような不思議な写真が撮影できます。この有田ポーセリンパーク、水嶋ヒロ主演の映画「黒執事」のロケ地として使われたこともあり、今ではコスプレの撮影の名所になっています。私たちが訪れた時も西洋貴族風にコスプレした人たちが熱心に撮影していました。インスタ映えすること間違いなしです。現在は有田の酒蔵「宗政酒造」が経営を継ぎ、入場料の無料化や観光酒造のオープンで来場者が増加しており、特に外国人ツアー客が多く訪れているようです。

<お土産物屋が充実>

有田やきもの市場
有田やきもの市場
焼酎や清酒の無料試飲コーナーも
焼酎や清酒の無料試飲コーナーも

有田ポーセリンパークはお土産物屋が充実しています。まず、おすすめするのは「有田やきもの市場」。このお店は陶器のアウトレットショップで地元窯元のアウトレット品を格安で購入できます。アウトレットとはいえA級品揃い。素人目にはなぜアウトレット扱いになっているのかわかりません。お皿や湯呑、お茶碗などをお手頃価格で購入することができます。まさに産地ならではの魅力です。そして、「みやげ屋・蔵」もおすすめ。ここでは有田ポーセリンパークの経営主体である宗政酒造の本格焼酎、日本酒、梅酒などを豊富に品揃えしています。中にはここでしか手に入らない希少なお酒も。焼酎や清酒のブースには無料の試飲コーナーもあり、蔵元ならではの味や香りを楽しむことができます。また、佐賀、長崎を中心にした九州の名産品を一同に揃えているので、見ているだけでも飽きません。

<伊万里の秘窯「大川内山」>

青山窯のレンガ造りの煙突
青山窯のレンガ造りの煙突
大川内山の入口にある鍋島藩窯橋
大川内山の入口にある鍋島藩窯橋

有田ポーセリンパークを後にして、伊万里駅から車で約15分のところにある「大川内山」に行きました。三方を山に囲まれた狭い谷間に約30の窯元が軒を連ねていて、レンガ造りの煙突や窯元が立ち並ぶ風景はまさに秘窯の雰囲気。かつて鍋島藩が「色鍋島」「鍋島染付」「鍋島青磁」などの傑作を生み出した藩窯(はんよう)を有田からこの大川内山に移して、その技法が他に漏れないようにした歴史があります。ぜひ撮影しておきたいスポットは「鍋島藩窯橋」と「青山窯」。関所から入ってすぐのところに架かる橋(鍋島藩窯橋)の欄干には色鮮やかな陶板がはめ込まれていて、白磁に青の染付けや赤・黄・緑で美しく絵付けされた色鍋島の壷が欄干の上に飾られています。窯元の里にやってきたという雰囲気を醸し出しています。そして、緩やかに登る坂道の途中にある青山窯の煙突を入れた街並みの風景は大川内山ならではです。

 

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