2019
26
Oct

のんびり・ゆっくり気ままに過ごす絶景で非日常を味わう

【江戸東京たてもの園】わずか400円でジブリの世界を堪能できる「江戸東京たてもの園」

江戸東京たてもの園

こんにちは。
おすすめの旅をご紹介する週末旅日記です。
東京都小金井市にある「江戸東京たてもの園」に行ってきました。「江戸東京たてもの園」は都立小金井公園内にあり、両国にある江戸東京博物館と同じく公益財団法人東京都歴史文化財団が運営している施設です。文化的価値の高い歴史的建造物を移築して、復元・保存・展示しています。東京都の施設なので入園料は大人400円と格安。さらに都内在学または在住の中学生以下は無料で入園できるお得な施設なのです。
そして、ジブリファンの方は必見!「千と千尋の神隠し」のモデルになった建物をわずか400円で堪能できるのです。さらにスタジオジブリが同じ小金井市内にあった縁もあり、マスコットキャラクター「えどまる」は宮崎駿監督によって描かれたものなのです。

<西武新宿線「花小金井」駅からの行き方>

「江戸東京たてもの園」の最寄り駅。西武新宿線「花小金井」駅
「江戸東京たてもの園」の最寄り駅。
西武新宿線「花小金井」駅

JR中央線「武蔵小金井」駅か西武新宿線「花小金井」駅から行くのがメインルートです。両駅を結んでいるバスが運行されているので、そのバスに乗ると便利です。「武蔵小金井」駅からはバスで約5分、「花小金井」駅からも約5分です。
今回はなぜか「花小金井」駅から歩いてみました。都道15号小金井街道をまっすぐ歩くだけなので迷うことはありません。Googleの経路検索で22分でしたが、実際に歩いてみたら同じくらいかかりました。結構大変ですので素直にバスに乗ることをおすすめします。

<「千と千尋の神隠し」のモデルになった武居三省堂(文具店)>

「江戸東京たてもの園」武居三省堂(文具店)
武居三省堂(文具店 の店内。
左が釜爺が薬を出していた薬棚のモチーフとなった棚。

「江戸東京たてもの園」は3つのゾーンに分かれています。さまざまな建築様式の住宅を復元して展示している西ゾーンと、歴史を伝える建物を復元して展示しているセンターゾーン、そして昔の商家・銭湯・居酒屋など下町の雰囲気を復元して展示している東ゾーン。武居三省堂(文具店)は東ゾーンにあります。スタジオジブリ「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋「油屋」のボイラー室で、薬湯の薬を調合している釜爺(かまじい)の仕事場のモデルです。スタジオジブリが公式サイトで公言しています。
「千と千尋の神隠し」では壁一面の薬棚に薬湯の薬が入っている設定でしたが、このお店は文具店だったので壁一面の引き出しに筆が入っています。ボランティアで建物の案内をされている方にお聞きすると、実際に宮崎駿監督が訪れて建物をスケッチしたそうです。そのスケッチを見せていただきましたが、まさにスタジオジブリの世界観!わすか400円でその世界観を堪能できるのは本当にお得ですね。

<下町の風情を楽しむことができる東ゾーン>

【江戸東京たてもの園】東ゾーンのメイン「子宝湯」
東ゾーンのメイン「子宝湯」

武居三省堂(文具店)がある東ゾーンのメインは、東京の銭湯を代表する建物「子宝湯」です。1929年(昭和4年)に完成した建物の一歩中に入ると、まさにそこは昭和の銭湯の世界。脱衣場には昭和初期と思われる広告も再現されています。驚いたのは湯舟の深さです。もちろん、お湯は張っていないので中に入ることもできるので、みなさんもぜひ体験してみてください。
その他、大正期に現在の港区白金で味噌や醤油、酒類を販売していた小寺醤油店や、昭和初期に建てられた荒物屋の丸二商店、青梅市の青梅街道沿いにあった旅館の万徳旅館など、まるで大正~昭和初期にタイムスリップした気分に浸ることができます。

<歴史の舞台を見学できるセンターゾーン>

江戸東京たてもの園「高橋是清邸」
高橋是清邸2階
お庭が良く見える開放的な足元までガラス張りの窓。

センターゾーンのメインは、明治から昭和のはじめにかけて国政を担った高橋是清邸。庭園の一部も復元されていて、1936年(昭和11年)の2・26事件の現場になった2階の書斎や寝室も見学することができます。高橋是清邸のガラスは明治時代のガラスがそのまま使用されています。少し湾曲しているのが特徴です。庭園には小さな川が流れていて、これも忠実に復元されたようです。ガイドの方が丁寧に教えてくださるので、是非いろいろ質問してみましょう。

<さまざまな建築様式の住宅を見学できる西ゾーン>

【江戸東京たてもの園】建築家前川國男邸
開放的な内装の建築家前川國男邸

日本の近代建築の発展に貢献した建築家前川國男邸がおすすめです。戦時体制下、建築資材の入手が難しかった1942年(昭和17年)に建てられた住宅。西ゾーンの建物は外からだけでなく住宅の中も見学することができ、当時の生活を疑似体験することができますが、この前川國男邸では吹抜けの居間で優雅な雰囲気を楽しめます。その他、大正時代に郊外住宅地として開発された全室洋室の田園調布の家、同じく大正時代に建てられた当時オランダで流行していたデザインと、日本の伝統的な造形を折衷した造りが特徴の小出邸、神戸の風見鶏の館を彷彿とさせるデ・ラランデ邸も見ごたえ十分です。

<園内の建築物の中で食事も楽しめる!>

【江戸東京たてもの園】デ・ラランデ邸
デ・ラランデ邸1階のカフェ「武蔵野茶房」

東ゾーンには、店蔵型休憩棟に「蔵」というお店があります。痩せた土地であったがために生み出された庶民の味「武蔵野うどん」を味わうことができます。メニューには冷たい武蔵野うどんと温かい武蔵野うどんがありますが、個人的には「もちもち」した食感を楽しめる冷たい武蔵野うどんがおすすめです。
また、デ・ラランデ邸にはカフェ「武蔵野茶房」があります。お昼時はカレーのいい香りが漂います。天気が良ければテラスでの食事をおすすめします。

 【江戸東京たてもの園】「蔵」 で味わえる 「武蔵野うどん」
「蔵」 で味わえる 「武蔵野うどん」
【江戸東京たてもの園】デ・ラランデ邸にはカフェ「武蔵野茶房」
デ・ラランデ邸のカフェ「武蔵野茶房」 のパンケーキ。
アルコールも提供されています。
 

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