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おすすめの旅をご紹介する週末旅日記です。関東おすすめ温泉シリーズの第4回。伊豆半島で最も歴史がある温泉「修善寺温泉」をご紹介します。
修善寺温泉の起源は平安時代の807年に遡ります。弘法大師が病に苦しむ父親をいたわる息子の姿に胸を打たれ、手にしていた独鈷(仏具のこと)で修善寺温泉街の中を流れている桂川の中の岩を打ち霊泉を沸出させたことが由来とされています。
お湯は無色透明で無臭のアルカリ性単純温泉。いつまでも入っていられるくせのない優しいお湯で、肌にもいいお湯です。
<修善寺温泉へのアクセス>
東京から修善寺温泉の最寄り駅「修善寺」まで直通運転している特急「踊り子」が便利です。1日2往復(土日祝は3往復)運転していて、今では珍しくなった国鉄時代の特急車両「185系」が使われているのが特徴。乗ってみると今の特急車両にはない、なんだか懐かしいレトロな雰囲気を感じることができます。2020年3月から順次、新しい車両に置き換わる予定なので、乗車できるのはあと少しです。
<昼食におすすめ「わさび丼」>
伊豆半島はわさびの産地で、そのわさびを使った「わさび丼」が名物です。いたってシンプルな料理で、温かいご飯の上にかつお節を敷き詰めて、その上に軽く海苔を振りかけ、わさびを盛り付けただけの料理です。
今回は修善寺駅の目の前にある「常連(じょうれん)」というお店でいただきました。天城の本わさびを使用しているお店で、このわさび、かなりのパンチでした。お店の方から「わさびはかなり辛いので少しづつ食べてくださいね」と食べ方をレクチャーいただいたにもかかわらず、食欲に負けて最初の一口でがっついてしまったのですが、これが失敗。相当な辛さに目から涙があふれだし悶絶してしまいました。でも、わさびとご飯をバランスよく食べられるようになってくると、わさびの辛味がかつお節の風味とあいまって旨味に変わり、美味しくいただくことができました。修善寺温泉に行く前にぜひ食しておいて欲しい一品です。
<修善寺のシンボル「修禅寺」>
807年に弘法大師によって創建された名刹。「修善寺」ではなく「修禅寺」です。参拝者が身を浄めるために手水を使う施設「水屋」が温泉になっている珍しいお寺で、温泉の名前は「桂谷霊泉 大師の湯」。源泉かけ流しで約60度とちょっと熱めのお湯です。飲むこともできるので、「水屋」のうしろにある温泉分析書や温泉利用(飲用)にあたっての注意を確認してから、試してみてください。
<修善寺温泉のシンボル「独鈷の湯」>
修善寺温泉といえば「独鈷の湯」。修善寺温泉の起源にちなんで、修善寺温泉街の中心を流れている桂川の中に、土台の岩や大きな石を組んで浴槽をかさ上げして設置されている露天風呂です。露天風呂ですが法律上の浴場ではないので入浴は禁止されています。足湯みたいな感じでお湯を楽しむことができるスポットです。
<桂川沿いの遊歩道「竹林の小径」>
桂川沿いにある趣のある散策路です。中央に大きな竹製の円形ベンチが設けられていて、ベンチから空を見上げると竹と空が織りなす絶景を楽しむことができます。インスタ映えするおすすめスポット。夜間にはライトアップもおこなわれていて、昼間と異なる幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
<修善寺温泉で1泊するなら「桂川」へ>
今回は「湯めぐりの宿 修善寺温泉 桂川」に宿泊しました。もともとは地元企業が運営していたみたいですが、共立メンテナンスグループに経営が移った大型旅館です。2020年4月のリニューアルオープンに向けてのプレオープン期間に宿泊しました。建物は古さを感じますが、館内は完全にリニューアルされていて居心地のいい旅館でした。特におすすめは最上階にある大浴場。内湯は十分な広さに加えて天井が高く開放感があり、ゆったりとお湯を楽しむことができます。内湯につながるかたちで露天風呂もあり内湯で火照った体を休めることもできます。さらに、7つの無料貸切風呂もあるので、早めにチェックインしてゆっくりとお湯を堪能することをおすすめします。
※「湯めぐりの湯 修善寺温泉 桂川」は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、6月30日まで休館になり、グランドオープンが7月1日に延期になりました。(2020年3月時点)
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